姉弟の話

光と影のムービーとか姉弟のこととかゲーム全体のふんわり感想とか
※ディミトリとエーデルガルトについてはCPではなくコンビとして扱っています
追記から

蒼月√本当に好きなんですけどあの最後の光と影の〆方は完璧すぎたと思います
大体ゲームのEDを迎えるときは数十時間プレイした集大成の瞬間なのでそれだけで感極まることも多いんですけど光と影は完璧な終わりすぎた
好みすぎたのとディミトリとエーデルガルトの決着の形としてあれ以上の形は無いと思います

義兄弟の対決自体がIFでやりたかったことのブラッシュアップだな~と思ったんですが今回はディミトリは彼女との関係を知っている(そしてあえて言わない)のにエーデルガルトはそれを知らないまま殺し合ったというのが紅花エモポイントの一つでした
紅花が一週目だったので「地獄に落ちろ、エル」の意味がよくわからないままだったんですが二週目の蒼月の例の会話~~~情緒が死ぬ
蒼月最後のディミトリが拾った短剣を返す→エルがディミトリとの関係に気付く→その上で最終決戦→光と影が完璧すぎた
あの全くかみ合ってない姉弟の会話で二人の思想が絶対にわかりえないことをこれでもかと表現してきた上で「君の未来を切り開くと良い」からのDYNAMIC短剣返却……
こんなの泣いちゃう

ディミトリは最後の最後まで手を伸ばしてしまう男です
だけど武器を持ちながら左手を差し出すという時点で十分に警戒しているし、彼女が短剣を投げてきたら今度は躊躇いもなく義姉にトドメをさすことができます
よくも悪くも優しく甘い男だけど、最後はエルを躊躇わず殺すことができます
エーデルガルトはその手を絶対にとらない、それは彼女の決意だし、自分に手を差し伸べてきた弟に最後の餞別としてあの短剣を返したのだと解釈しています
あれは姉なりの弟への餞別なんじゃないかなと……
それでもディミトリは最後にもう一度後ろを振り返ろうとして、先生に止められました
あそこでディミトリを止めることができるのは先生だけができることで、彼と一緒に前を向いて歩み続けることができるのも先生なんだなと思います

蒼月√はよくディミトリの話だと言われていますが、国を追われた王子が国を取り戻して敵国と戦い戦争を終結させて平和を取り戻すという基本のストーリーラインは王道FEでした
ディミトリのキャラ設計とそのバランスの絶妙さはシナリオの匙加減すげえな……と思います(でも光堕ちが唐突に見えるという意見もわかる……)でも救国王だけだったらこんなに好きにならなかったんだよ 少し影と狂気を抱えたディミトリが好き

今回のシナリオは三学級のうち一つだけしか選べない(=二つと絶対に対立する)というのが基本軸でしたが、全ての学級がその選ばれなかった残り二つになったときに救えない箇所があるのが容赦なくて本当に良かった
ディミトリは蒼月以外では無惨な死に方するしエーデルガルトは紅花以外では師やディミトリにちゃんとトドメを刺されて死ぬ
クロードだけが生き残る選択肢があり優遇されているように見えるが、パルミラという国家の在り方として逃げ帰ったところで彼が死ぬより辛い目にあう可能性を示唆したまま
(だからクロードが指すフォドラの外はパルミラではなく別の場所であると解釈しています)

風花雪月は制作陣が「この√が正史というものはない」「三人が共闘する大団円は用意しない」と言ってくれたことに容赦ない付き離しにも見える容赦ない覚悟を感じました
級長は三人とも選ばなければ死ぬし、彼らは自らの信念や矜持を曲げることなく、和解することなく殺し合います

煤闇でユーリスは「こんな優しくない世界だから人が手を取り合って強かに生きていくしかない世界」と言っていたし、基本的にそれが風花雪月の軸にもなっていると思います
でもどうしても手を取り合えない人たちがいて、それは彼らの信念と譲れないものがあるからこそでした
ユーリス達も最後にアルファルドの手を離して卒業していきます
ディミトリとエーデルガルトも一時は手をつないで、彼らの道は分かれてどちらか片方が生き残り片方が死にます
私はその儚さとかどうしようもないやるせなさの上に積み上げられた、生き残った人たちの前を向いて歩いていくしかない、一抹の寂しさを残す切ない余韻が好きなんだな~~~~~!!!
制作陣の潔い姿勢も含めて風花雪月が大好きです